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養子縁組Story#06 - Tokyo里親ナビ|子どもと里親の暮らしを知るサイト

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養子縁組Story

 

養子縁組Story#06

R子さん(40代)

 

縁組で迎えた2人の兄妹。たくましく、思いやりのある子に

R子さん(40代)は、2度の特別養子縁組を経て現在、6歳と3歳の2人の兄妹を育てています。仕事との両立で忙しい中、子どもたちが成長し、できることが増えていくことが嬉しいというR子さん。願っているのは、2人とも「たくましく、思いやりのある子に育ってほしい」ということ。R子さんを訪ねました。

                                                                            (聞き手=長谷川優子、中村智美、清水麻子=文、写真)

                     

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profile

R子さん <2018年、東京都の養子縁組里親に登録>

 

40代 会社員。

 

パパ(40代、公務員)、特別養子縁組で迎えた長男のT君(6歳)、長女のY香ちゃん(3歳)と4人暮らし。趣味はバイオリンと、家族で出かけること。最近はディズニーランドを楽しんでいる。パパの趣味は釣りで、将来、家族で船釣りをするのが夢。

 

※年齢は2025年2月現在。

 

共働きで、2人の子どもを育てる日々

 

━━  共働きで、2人の子育てをされていらっしゃるのですね。

 

R子 そうなんです。今は6歳と3歳になり、毎日バタバタです。私は職場で、今は出勤日を少なめにしてもらって働いています。子育ては楽しいし、やりがいがあるのですが、仕事で海外に行くこともあり、やりくりがちょっと大変です。

私がいない日はパパが2人を保育園にお迎えに行って、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、朝にはまた保育園に送って、仕事に行っています。私が仕事から帰ってくると、洗濯ものの山の上を子ども達がのぼってるという、すごい世界が広がっているんですけど(笑)。

ばあば(R子さんの実母)も手伝いにきてくれています。でも全面的には甘えないように、と思っています。

子どもたちは今、プールに通っています。長男のT君は「かけっこ教室」に、長女のY香ちゃんはピアノも習っています。みんな忙しいんですけど、ファミリーサポートさん、ベビーシッターさんにもお願いしながら、何とか乗り切っています。

 

~~R子さんの主なスケジュール~~

                     9:00  2人を保育園に連れていく

                     16:30  保育園にお迎え

                     17:30  公園に連れていく

                     18:00  部屋の中で遊ばせながら夕食の支度

                     19:00  夕食

                     20:00  お風呂に入れる

                     21:00  就寝目標、絵本の読み聞かせ

 

━━  なによりです! 特別養子縁組をされた、きっかけを教えていただけますか?

 

R子 3年~4年ほど不妊治療をしていました。どんどん年齢を重ねていくのに、治療を止めるタイミングが分からずにいました。夫婦2人で過ごしていく人生も考えました。でも子どもがいたら、賑やかで豊かな生活になるだろうとも考えていました。

治療は本当に大変でした。みなさん同じだと思いますが、喜びと悲しみの差が激しすぎて。私が本当にもう駄目だっていう時に、主人が、「養子を迎えよう」と言ってくれました。その言葉があって、私は治療をやめると決心がつきました。

 

━━ 特別養子縁組については、ご存じでしたか?

 

R子 テレビで観たことがありました。でも詳しくは知りませんでした。制度について学び始めた頃、縁組を通じて子どもを授かった知人に、偶然にもばったり会ったんです。知らないことばかりで不安がある中、「いろいろ聞かせて」と言って、体験談を共有してもらいました。

話を聞いて、自分たちも、親を必要とする子どもの親として、子どもを育てていきたいと改めて思いました。

公的な所に安心を感じたので、東京都の養子縁組家庭に登録してみました。登録から数か月くらいかな、意外と早くご縁をいただきました。

 

私とパパの指を握ってくれて、「あ、待っててくれたんだ」

 

━━  長男のT君と会った時のことを教えていただきたいです。

 

R子 初めて会ったのは生後5か月の時で、乳児院の面会室でのことでした。すごく可愛くて、「やっと会えた」と、思いました。私とパパの指をギュッと握ってくれて、「あ、待っててくれたんだ」と、感じました。本当に嬉しかったですね。

児童相談所の方が、どうやってマッチングをしてくださってるのか本当に分からないんですけど、「主人にそっくり、すごく似ている」と思いました。

交流期間中に、オムツ替えやミルクの飲ませ方、お風呂の入れ方などを学びました。

乳児院では保育士さんに、「育てやすい子ですよ」、「夜泣きはあまり、ありません」と言われましたが、本当に育てやすい子でした。離乳食も食べました。今はカレーやハンバーグが好きです。

 

━━ ご苦労は、ありませんでしたか?

 

R子 あったと思うんですけど、楽しいことしか覚えていないんです。当時はコロナ禍で外出があまりできなかったので、ベランダに人工芝を張ってテーブルを出して、一緒にお弁当を食べました。

T君は、どちらかといえば人見知りで、おとなしいタイプ。優しいので妹の面倒を見たり、手を引いたりしてくれます。最近は兄妹げんかをしたりしています(笑)。

 

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長男のT君は今年、小学1年生になります。

 

大きな声で、よく泣いたY香ちゃん

 

━━ 妹のY香ちゃんを迎えたきっかけは?

 

R子 T君の子育てが一通り落ち着いてきた頃に、きょうだいがいた方が楽しいんじゃないかな、と思うようになりました。養子縁組は立場としては少数派なので、きょうだいがいれば、将来、肩身が狭い思いをしなくてもいいのでは、とも考えました。私がもう1回、赤ちゃんを育てたかった、というのもあります(笑)。

 

━━ 同じように児童相談所のご縁で?

 

R子 はい。登録を更新してから、すぐお声をかけていただきました。T君とは別の乳児院で暮らしていた生後3か月のY香ちゃんに会いにいきました。ずっしり重かったT君に慣れていたので、Y香ちゃんを抱っこすると、軽かったですね。ふぁ、ふわぁー(笑)。パパが、「羽のように軽い」と言っていました。

Y香ちゃんの体は小さくて、成長曲線は一番下。でも小児科の先生からは、「ちゃんと食べて、ちゃんと伸びているから、大丈夫でしょう」と言われました。

T君は、Y香ちゃんに、「一緒に帰ろう」と言って手を差し出し、2人が手をつなぎました。乳児院を出て、家族4人で一緒に家に帰ってきました。

Y香ちゃんは、大きな声で、よく泣く子でした。当時は生後3か月だったので、たそがれ泣き(※)かなぁ?と思っていました。

 

※たそがれ泣き:生後3か月ごろ、赤ちゃんが夕方になると決まって泣き出す現象。原因は不明で、欧米では「コリック」と呼ばれている。参考:公益財団法人母子衛生研究会「たそがれ泣き(たそがれなき)」

https://www.mcfh.or.jp/jouhou/yougo/tasogarenaki.html

 

だいぶ大きくなっても、Y香ちゃんは夜になると泣きました。でも、「よしよし」をすると、すぐ寝ました。今も、日によっては眠りつく前に、そういう波があります。でも泣かない時もあります。

 

━━ 不安になったりはされませんでしたか?

 

R子 2人目の子育てだからか、あまり心配はしませんでした。パパが明るくて、前向きな人なんです。何があっても、からっとしています。そういう影響があるかもしれません。

Y香ちゃんは、お喋りが上手で、自分の気持ちをはっきり言うことができる、たくましいタイプに成長しています。

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3月3日の桃の節句は、Y香ちゃんの健康と成長をお祝いしました。

 

━━ 真実告知はどのように?

 

R子 折を見て伝えています。Y香ちゃんはまだ小さすぎて、分かっていない感じです。T君は、「産んでくれたママに会ってみたいな」と言ったので、「気になるよね、ママも会ってみたいと思う。T君が会いたかったら、今度、一緒に探してみようか?」と聞いてみました。すると、「会わなくていい、このママがいい」、「パパってカッコいいから大好き!」と言ってくれました。

「でも会いたかったら会っていいんだよ」と言ったら、「会わない」と言っていました。波があると思いますし、思春期になると、またちょっと違うかもしれませんけど。

 

━━ 将来こういう子に育ってほしいとかは、ありますか?

 

R子 パパともずっと言っていることなんですけど、2人とも「たくましく、思いやりのある子に育ってほしい」と願っています。

優しいT君は時々、公園で言いたいことが言えないこともあるんです。小学生くらいになると、みんな思ったことをどんどん言うし、傷つける言葉とかも投げかけられるかもしれない。将来、何かにぶつかった時にも、負けないでほしいって、ずっと思っています。

 

━━  子育てと仕事を両立し、国際社会で活躍されているR子さんから、子どもたちは何かを感じ取っているかもしれません。

 

R子 全然、活躍していないんですけど(笑)。でも仕事を通じて出会うものごとや様々な人たちから、新しい発見や学びがあるのも事実です。ときどき出張先から、ビデオ通話で子どもたちと話すんです。パパが地球儀を見せて、「ママここにいるよ」とか。「こっちは夜だけど、もう朝だよ」とか。

みんなが同じ時間を共に過ごし、大切に思い合う家族であれたら嬉しいな。どこにいても心でつながって、安心できる関係をつくれたら、と思っています。

 

養子縁組里親さんに関心がある方へ
~R子さんからのメッセージ~

子育ては大変なこともあるけれど、ぜひ挑戦してみてほしい。

 

子育てには大変なこともあるけれど、実感としては楽しいことの方が多く、とてもやりがいがあります。もし悩んでいる方がいらしたら、ぜひ挑戦してほしいです。

 

 

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